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Speaker unit

全面駆動の平面スピーカー

ライト・イアの採用しているプロトロ方式の平面スピーカーは全面駆動のスピーカーです。ただ形が板状とうい事ではありません。 また振動体の表面が平であると言うだけでもありません。 どんな形でも面全体が駆動されることが特長です。

プロトロ方式平面スピーカーの内部

このビデオではプロトロの初期の製品を使い、音を出しながらスピーカーの内部を開けてみせるマジックの様な映像を見る事ができます。


全面駆動の構造

プロトロ方式の平面スピーカーは、コーンスピーカーのボイスコイルに相当する導体部分は、渦巻き状(コイル)にはなっていません。また導体の間隔も数ミリ程度と狭く、このことによりコンデンサースピーカーの様に面全体を駆動することができます。

また、振動板を挟む様に構成された磁石は多極に着磁され、互いに反発する様に配置してあります。下の図はスピーカーの断面を示しています。この隙間に振動板が浮いている状態となっています。図では横向きの磁束を横切る様に前後方向に電流が流れることで、振動板は上下方向に振動します。

全面駆動の長所

コーンスピーカーの場合駆動される場所は中央のボイスコイルの部分だけで、その力をコーン紙つまり円錐の形をした固い振動板に伝え、その振動板が空気を振動させて音波を発生させます。そのため振動板の材質により音にクセがついたりひずみが発生したりします。 一方全面駆動方式の平面スピーカーは直接フィルム状の振動板全体を駆動し、そのまま空気を振動させ音波を発生させます。そのため電気信号をより忠実に音波に変換することができ、ひずみが少なく、クセも少ない自然な音がします。

電気的特性

普通のコーンスピーカーの様にボイスコイルという構造ではなく、つまり回路が渦巻き状になっていないため、高域のインピーダンス特性はフラットです。またコーンスピーカーの様なダンパーやエッジも無いため、いわゆる 最低共振周波数 f0 がありません。 そのため全周波数帯域に渡ってインピーダンス特性はフラットです。 またインピーダンスはほとんど導体の純抵抗のため導体の厚み、幅、長さで決まって来ます。 設計時には普通のコーンスピーカーなどと同程度の数オームにしますが、大きくする事も小さくする事も可能です。

指向性

平面スピーカーが平で大きい場合に発せられた音波は直進します。大きいか小さいかは再生する周波数の波長に対してということです。両手で抱えれられる程度の大きさのスピーカーでは、人間が聴こえる範囲の高い周波数は直進し指向性が狭過ぎるという問題が起きます。 しかしプロトロ方式の平面スピーカーの磁石は柔らかいゴム磁石で構成することができます。そのためスピーカーユニット自体を湾曲させる事ができ、指向性をコントロールすることができます。これも大きな特長です。

周波数特性は設計により多少差が出ますが、可聴帯域全体をカバーするフルレンジスピーカーとして使う事ができます。

設計の自由度

この様にプロトロ方式のスピーカーは、湾曲させるかどうかも含めて好きな形に設計できる音の良いスピーカーということになります。この方式のスピーカーに興味のある方はご遠慮なく、こちらからお問い合わせ下さい。

コーンスピーカーとの違い

右のビデオではコーンスピーカーとの構造の違いによる歪みの少なさを説明しています。