google で「平面スピーカー」を検索すると、98400件がヒットしました。(2008.7.24現在)「平板スピーカー」は、13800件、「全面駆動スピーカー」は、28100件ヒットしました。見てみるとかなりいろいろな人が、それぞれのお考えを披露されているのが分かります。
その中で「平面スピーカー」は音が良いという前提に立った記述が比較的多く目につきます。 そしていろいろ見てみるとスピーカーユニットの表面が平であるものが全般に「平面スピーカー」と言われているようです。そう思っていない人も、そう思いたく無い人もいるかも知れませんが、一般的な使われ方は、その表面からどのように音波が放射されているかに関係なく、形として表面が平であれば平面スピーカーとしている場合が多い様です。
「平面スピーカー」は「全面駆動スピーカー」とイコールではないということです。 振動板の全面を均一に駆動するスピーカーを「全面駆動スピーカー」とすると、本当に全面を駆動できているのはコンデンサースピーカーぐらいでしょうか。 全面を均一に駆動できてよいことは、振動板全体が同じ動き方をすることです。つまり部分部分で異なった動きはせず入力信号に忠実に面全体が駆動されます。 コーンスピーカーは中心部だけが駆動されるので、その動きをどうやって振動板全体に均一に伝えるかが 大きな問題となります。例えば30cmのコーンスピーカーで20kHzまで均一に振動させることはほぼ不可能なので、高域はもっと口径の小さなものに任せざるを得ないという事が起きるのです。つまりそこに分割振動が起き制御できない振動が発生し、よけいな音が付加されます。 これを歪みとして観測することができます。
「平面スピーカー」から出る音は「平面波」だという表現も良く見かけます。この表現は条件をつければ正しい場合もありますが、単純にこう理解すると、間違った理解を招きます。一般的に言われている様に表面が平であるという広い意味での「平面スピーカー」では、中にはその表面が波打つ様に振動することで音出しているものもあります。 またこれを積極的な特長として主張しているものもあります。この場合には、そこから出てくる音は全く「平面波」ではありません。 つまり「平面スピーカー」から出る音は「平面波」とは言えないということです。 また意図的にではなくても全面駆動ではないため「平面波」と言いたくても言えない場合もあります。 またその場合やはり分割振動が起き制御できない振動が起き歪みが生じている可能性が高いと言えます。
「全面駆動」と言う言葉も本当に全面が駆動できているものと、ある間隔で多数の点を駆動し、その点が面全体に点在するものとあります。その駆動する点の間隔と振動板の材質が分割振動の周波数に影響を与え、その間隔が広いと聴こえる周波数に分割振動が起き音が悪く、つまり歪みが増えてきます。 どれだけ狭い間隔で駆動できるかが決め手となります。
(長くなって来たのでこの辺で一旦切ることにします)